感情から自由になるには?
こんにちは。
ジェンダー・バランス・ナビゲーターの秋山友子です。
本来、感情にいい悪いはない、感じ尽くせば終わるもの、と前回お伝えしました。
人生が楽にスムーズに進んで行くためには、
感情から自由になっていくことが大切なポイントになります。
そのための力が女性性です。
Contents
感情とのつき合い方。
感情から自由になるということは、感情を感じなくなるということではありません。
そのまったく逆で、
どんな感情もただ感じることができる
ということです。
そう言うと、感情を誰かにぶつけたり、ヒステリックになるような印象を持たれるかもしれませんね。
でも、そういうことではありません。
感情を態度に出して表すことと、感情をただ感じることは別のことなのです。
私たちは、感情を自分で持ちきれなかったり、誰かになんとかしてもらおうとする時に、感情的な態度になります。
ただ感じるというのは、自分の中にわいてきた感情を、そのままに認めて受け入れて体験することです。
それは、色んな感情を体験する人間としての自分自身を愛してあげることでもあります。
「あ〜、私ってこういう時にこんな風に感じるんだなあ」
「こんな気持ちが自分の中にあったのか」
その感情を感じている自分ごと、小さい子どもを包み込むお母さんのような感じで見てあげるのです。
感情をもつ自分を愛してあげる。
そんな風に、自分の感情とつながっていくことで、自分という人間をより深く知ることができるようにもなります。
そして、自分自身を受け入れていくこともできるようになります。
こんな風に感じる自分はダメだ!
こんなことで落ち込むなんて弱い人間だ。
自分だけ喜んでいるなんて勝手だ!
私たちはそうやって自分の感情にNOを出すことで、自分自身にもNOを出してきたのです。
まずは、自分が感じている感情にOKを出してあげましょう。
ただ「そう感じているんだな」と。
そして、できるなら、誰か信頼できる人にそばにいてもらったり、その気持ちを分かち合ったりして、人とのつながりの中で感じてあげてください。
人と人のつながりの中にある愛が、ハートを開いてくれます。
そして、本当に感じ尽くすと、ハートに愛が戻ってくるのです。
自分の感情がわからないなら。
私たちの誰にも、感情をただ感じる力は備わっています。
小さな赤ん坊を思い出してみてください。
大泣きしていても、しばらくするとケロッとして、また笑ったりします。
本人にとっては、そこにいい悪いはありませんよね。
私たちは、本来そんな存在でした。
もし今、自分の感情が全然わからないとしたら、
そんな自分もただ感じてあげてください。
それだけ感情をコントロールする必要があったんだと、
自分をいたわってあげてください。
もしかしたら、あなたの身近にいる人が
あなたの代わりに感じてくれているかもしれません。
あなたを見ていてどんな感じを感じているか、
聞いてみるのもヒントになるかもしれませんね。
感情を解放していくほど、人生が楽に自由になっていきます。
感情は心の自然治癒力のはたらき
健康でいるためには、自然治癒力を上げることが大切ですが、心も同じです。
心と体はつながっていると言われますが、肉体の健康と心の健康には、通じるところがあります。
心にも自然治癒力がある。
先日、朝起きたら急に寒気がしだして、足腰がだるくなりました。
少ししたら熱が上がってきて、計ったら39度を超えていたのです。
普段はほとんど体調を崩すことがないので、かなり久しぶりの高熱に唸りながら、とにかく寝ました。
「インフルエンザだったら困るなあ」と思いつつ、温かい格好をして、食事も流動食程度にして、水分をとって、体が熱を発散して治そうとすることにエネルギーを使えるようにしました。
そうしたら、夜には体の痛みは治まり、翌朝には熱もすっかり下がりました。
念のため、病院に行って検査をしてもらいましたが、インフルエンザではなく、先生も「なんでしょうね〜」という感じでした。
結局、何かの風邪のウィルスが入ったんだろうということでしたが、体の健康に戻ろうとするシステムはすごいなあ、と思ったのです。
異常があったら、それを修復するための機能がもともと備わっているのです。
自然治癒力ですね。
実は、私たちの心にも、同じようなシステムがあります。
心の声を無視していると?
体であれば、何か不具合があると、異変が症状として出てきますよね。
それで「おかしいぞ」と気づいて、私たちは治療をしていきます。
その時に、その症状をただ薬だけで抑えてしまうと、一時的には体調は落ち着きますが、根っこは治りません。
また、その症状を無視して、体が治癒力を発揮できる状態を作ってあげなければ、どんどん悪化していきます。
心も同じで、何か不具合があると、痛みや怒りや苦しみなどのネガティブな感情が出てきます。
そこで、お酒・娯楽・忙しさなど何かでその感情をまぎらわしたり、理屈で頭を納得させて感情をないものにしたりすると、その時は気が晴れたような感じがするのですが、その不具合は残ったままになります。
これを繰り返していると、段々と心の自然治癒力が弱まっていって、不具合を教えてくれる感情自体を感じることが難しくなっていったりするのです。
そして場合によっては、心で対応しきれずに、肉体の大病としてあらわれることもあります。
感情は、ありのままの自分に戻るためのサイン。
私たちの意識は、私たちが最も生き生きと自分らしくいられる状態を知っています。
それは、生まれた時のような本来のありのままの私たちの姿です。
そして、そこからズレた部分を、ネガティブな感情を通して教えてくれるのです。
なので、心の自然治癒力を上げるためには、その感情にしっかり対処してあげることが大切です。
具体的には、その感情を自分に感じ尽くさせてあげることです。
感じ尽くすと、今度はポジティブな感情に変わっていきます。
そして、ありのままの姿に一歩近くのです。
ネガティブな感情でウミが出切って、ポジティブな感情で傷口が修復されるような感じですね。
これが人生の中でスムーズにできるようになっていくと、傷が治るのが早くなります。
リラックスする、人とつながる、自分に優しくする、自分に正直になる etc
そんなことが、心の自然治癒力を上げるのに助けになります。
私たちが人生で苦しみや痛みを感じるのは、ありのままの自分に戻るための心のシステムなのです。
それは、癒しの力とも言えます。
あなたの心の自然治癒力は、どうでしょうか?
心は道を知っています。
その力を、信頼してみてくださいね。
秋山友子
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