私が福祉職の公務員を辞めて選んだ道とは?

こんにちは。

ジェンダー・バランス・ナビゲーター秋山友子です。

 

今回は、公務員としての福祉の仕事をしていた私が、

男性性女性性を伝えていく講師になっていった体験について

お伝えしていきたいと思います。

 

10年以上、専門職として、

人の心や人生にたずさわる仕事をしてきて、

やりがいはもちろんありましたが、

悩んだこと、辛かったこともたくさんありました。

 

その分、その体験をとおして、

学んだことや、気づいた大切なこともたくさんあります。

 

それは、公務員、福祉という枠に限らず、

人の意識に関わる方なら、

誰にとっても大切なことだと感じています。

 

一部はこちらにも書いたので、

参考になさってみてください。

対人援助ではまりやすいワナとは?

 

私の経験が、同じようなお仕事をされている方の何かヒントになったら嬉しいです。

 

 

 

 

公務員時代の仕事内容

 

大学で心理学を専攻した私は、

塾で講師をしたのち、公務員となりました。

 

もともとは、

 

「公務員にだけはなりたくない」

 

と思っていたのですが…(笑)。

人生っておもしろいものです。

 

福祉職という専門職員として、

本庁や精神科病院にも配属されましたが、

主に児童相談所でケースワーカーとしてはたらいていました。

 

時々ニュースで、児童虐待の事件などが報道されていますが、

まさにその最前線です。

 

その他にも、非行、不登校、心身しょうがい、育てにくさ、など、

お子さん自身についての相談もあれば、

経済的事情や親が逮捕されたなどの理由で、

家庭で育てられないというような相談も受けているところです。

 

そういったご相談が入ると、

来所していただいたり、逆にご家庭に訪問したりしながら、

時間をかけて解決に向けてのサポートをしていきました。

 

お子さんを施設でお預かりしたり、

里親さんにお子さんをお願いしたりもしました。

 

時には、お子さんを守るために、

法的な権限でお子さんを保護することもありました。

 

また、相談に来られた方への対応はもちろん、

施設、自治体、警察、国の機関など

関係機関の方との連携も大切な仕事でした。

 

日中は、相談の方への対応や関係機関の方とのやりとり、

閉庁してからも事務処理や日中お会いできないご家庭への訪問など、

めまぐるしい毎日でした。

 

 

答えのない選択に悩んだ日々

 

慢性的な人手不足で、物理的に忙しかったのはもちろんですが、

それよりも大変だったのは、自分のメンタルを保つことでした。

 

採用されて、初めて所内の会議に出た時に、

そこで報告される内容にショックを受けたことを

今でも覚えています。

 

ご相談の記録を読むだけでも、

胸が痛むようなことがたくさんありました。

 

深刻なご相談が多い機関なので、

それが当然といえば当然なのですが、

仕事に慣れてきてからも、

起きていることを受け入れるのは簡単ではありませんでした。

 

でも、その現実と向き合って、

その時々で判断をしていかなければいけません。

 

そして、その判断は、

ご家族の人生を大きく変えるものであることが少なくありません。

 

親御さん、お子さんがどんな想いをするのか。

もしこれが自分だったらどうだろう。

 

色々な感情がわいてきました。

 

でも、法律の範囲の中でベストな判断をするためには、

自分の感情にふりまわされているわけにはいきません

 

かといって、選択に正解はなく、

頑張っただけ結果が出るというものでもありません。

 

親子が離れ離れになることがいいのか。
本当に家で無事に育てていけるのか。
これがご家族の幸せにつながるんだろうか。

 

そんな、

「この選択でいいのだろうか…」

という思いが、常に頭にありました。

 

その中でも一番きつかったのは、

自分たちの判断がお子さんの命に関わる時でした。

 

24時間365日、

そのご家族を見ていることはできません。

 

故意ではない事故もふくめて、

いつどこで何が起こるかわからない。

 

できることをやりながらも、

家に帰っても休みの日も、気が休まらない日々でした。

 

携帯がなると、「何か事件があったんじゃないか」と不安になりました。

 

そういったストレスの中で、自分自身の精神状態を保つことは、

予想していた以上の大変さがありました。

 

自分の気持ちを切り離してしまえば楽かもしれませんが、

それでは、効果的にサポートはしていけません。

 

かといって、その色々な感情やストレスに対処する術は、

当時の私にはありませんでした。

 

気が付いた時には、いつも疲れて、

焦り不安を抱えているような状態になり、

抑うつ的になっていました。

 

毎日の忙しさと、精神的な負担で、

燃え尽きていたのです。

 

そして、これはどうにかしなければ」と思って、

自分の心と深く向き合っていくことを始めました。

 

 

私が退職を決めたワケ。

 

大学で心理学を学んでいても、

自分の心の深い部分については自分で見ていくのは難しいので、

専門家のサポートを受けました。

 

カウンセリングを受けたり、心理セミナーに参加したりしながら、

それまで気づいていなかった自分に出会い、癒していきました。

 

その中で、男性性女性性というものがあることを知ったのです。

 

私が燃え尽きていったのは、

男性性に偏っていたからだとわかりました。

 

自分を後回しにして周りを助けることに追われ、

自分を納得させて感情をコントロールし、

辛くても頑張って忙しさに流されて…。

自分を大切にすることができていなかったのです。

そして、自分に厳しい。

 

でもそれは、福祉の仕事をするようになってからではなく、

その前からずっと続いている私の傾向でもありました。

 

学びを続けていく中で、だんだんと女性性を取り戻し、

自分が本当に感じていたこと、ガマンしていた感情を解放して、

そのままの自分を受け入れるという体験をしていきました。

 

そうすると、燃え尽きていた心が、

だんだんと元気を取り戻していきました。

 

そして、仕事の大変さは変わらないものの、

私自身の感じ方が変わっていきました。

 

こうでなければいけない。
こうあるべき。

 

そういった価値観の枠が少なくなったことで、

クライアントさんをより理解できるようになりました。

 

そして、それぞれの価値観や文化の中で、

みんな幸せになりたいと精一杯生きているんだ

と感じられるようになっていきました。

 

そうすると、それまで問題だと感じていたことが、

問題ではなくなっていくのです。

 

もちろん、暴力など止めなければいけないことはあります。

 

でも、関わる自分のスタンスが変わったことで、

クライアントさんとの関係も変化しました。

 

援助を受け入れてもらいやすくなったり、

お互いの主張が違う時にも関係性を保ちやすくなっていきました。

 

クライアントさん自身が持っている力

取り戻していけるようなサポートもしやすくなりました。

 

また、これでいいのか、何かあったらどうしよう、

という不安も少なくなっていきました。

 

事件など何も起こらないにこしたことはありませんし、

そのためにサポートをしていくのですが、

未来を100%予想することは私たちにはできません。

 

だから、こういった仕事をしていく場合は特に、

受け入れる女性性が大切だと実感しました。

 

そうやって、自分の変化を感じていく中で、

現実的に転職を考えるようになっていきました。

 

ケースワーカーとして現場で活動することも、やりがいはありました。

 

精神的に立ち直ったので、続けることもできました。

 

将来、もっと昇進して、

本庁で福祉のあり方を変えていく立場に

立つこともできたかもしれません。

 

でも、私が本当にやっていきたいこと、

自分の命をつかっていきたいことはなんだろう?

と思った時に、違う感じがしたのです。

 

自分が幸せで健康でありながら、人を効果的に援助していくためには、

自分自身が癒されていることがとても大切だと実感しました。

 

そして、女性性の大切さを伝えること、

人の意識に関わる人に癒しをもたらすことを

していきたいと思うようになったのです。

 

公務員という身分でやっていくには、

現場対応で時間的にいっぱいいっぱいであることや、

自分の言動が組織に影響を与えることを考えると、

現実的には難しいと感じました。

 

退職すれば、もう常勤では公務員に戻れません。

 

身分の安定はなくなりますし、

新しい仕事で成功する保証もありません。

 

悩みに悩みましたが、

色々なタイミングが重なったのもあり、

心の声にしたがって退職を決断しました。

 

そのプロセスの中での不思議な体験について、

こちらもよかったらご覧になってみてください。

サインを活用するには?

 

次回は、退職を決めて、今の人生にどう変化していったのか、

そして私が今お伝えしていることについて、書いていきますね。

 

 

秋山友子

 

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